何年か振りで、マレーシア航空を利用しました。台北からバンコクへ到着し、クアラルンプールへ向かう際の乗り継ぎです。その乗り継ぎ、機内、クアラルンプール到着後と、それぞれ印象に残る出来事がありましたので、備忘録も兼ねて記事にしました。
この記事で分かること
片道の海外発券は怪しまれる
ラウンジのアクセス権は、複数あると安心
近距離国際線でも侮れない食事
貴重なシーンに遭遇
航空会社が変われば到着する位置も変わる
そもそも、私はスターアライアンス派
いきなりですが、まずは大前提として私はANA派です。なので、飛行機に乗る計画を立てる時にはANAで探しますが、未就航の地やタイミング=時間が合わないこともありえます。
そこで、航空各社がお互いを補完しあうことで、相互及び利用客にメリットのある仕組みとして生み出されたものが、航空連合と呼ばれています。
ANAはSTAR ALLIANCEという航空連合に所属しており、JAL(日本航空)はONE WORLDという航空連合に所属しています。その他、SKY TEAMという航空連合もあり、KLMオランダ航空やデルタ航空、エールフランスなどが所属していますが、日本の航空会社は未所属です。
前置きが長くなりましたが、そんな私が今回はONE WORLD所属のマレーシア航空に搭乗しました。
乗り継ぎに梃子摺る
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この後は、マレーシア航空に乗り換えです。そこで、このスワンナプーム国際空港で発券をしなければならないのですが、これに梃子摺ります。何故なのかを考えてみると、恐らく以下の要素があるからでしょう。
・日本人だけど、台北からやってきた
・乗り継ぎではなく、乗り換えでの発券
・片道でクアラルンプールまでしか行かない
そりゃ、怪しいですよね。かつ、こちらはヒアリング力が弱いので理解するまでに時間がかかり、おまけに一人旅ですからね。結果的に、以下を聞かれたことは認識できて、一つずつスマホのアプリ画面印刷しておいたeチケットなどを見せながら回答していきました。
クアラルンプールでは、どこに泊まるのですか?
エレメント・クアラルンプールに1泊です
日本へ帰る便は予約しています?
予約してありますが、明日のANA便です
荷物の受け取りはないのですか?
受け取り荷物はありません
端末では予約は見えているようで、上のようなやり取りを経て最終的には発券してもらえました。
別切り航空券でかつ、母国が絡んでいないとなかなか大変ですね。でも、良い経験になりました。いざとなれば、空港Wi-Fiや海外SIMなどでネットワークを確保できれば、翻訳ソフトなどでのやり取りもできるということもありますね。
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しかし、国交が無かったり緊迫状態の国だとその限りではないので、訪問なり通過する国によるということは気にしておかなければならないでしょう。
マッサージを受ける
無事に片道チケットを受け取り、短時間ながらも自由時間となりました。乗り継ぎ時間は3時間弱があったので、折角のタイなのでマッサージをしてもらうことにしました。
コロナ禍前に何回か利用していたお店を探すと、営業していました。コンコースE〜Gの交差点そばにある『SENSIB』です。
とはいえ、リニューアルをしたようで店構えなどが変わっており、若干戸惑いました。しかし、受付カウンター内に掲示されている“JCB割引”を見て、同じお店なんだろうなと判断しました。当然、その割引を利用しつつ、フットマッサージを堪能しました。ちなみに、“JCB割引”は10% OFFだったかと思います。
FYI 海外へ行く時、クレジットカードは各種ブランドを持参しています。今回のように『JCBなら割引』というのは稀かもしれませんが、『AMEXは使えない』とか『磁気の影響で使えない』なんてことがあっても、プランBとしてリカバリーができます。
ラウンジで過ごす
マッサージを終えた後は、ラウンジを使おうと予定していました。
海外旅行の際に乗り継ぎ時間がダブつくような時には、ANAのダイヤモンド会員(=NH*G)であるため、スターアライアンス系のラウンジで過ごしています。しかし、それだけでは詰んでしまうこともあるため、プランBとしてプライオリティパスも用意しています。”転ばぬ先の杖”ですね。
しかし、この日は乗り継ぎは乗り継ぎでも、”別切り”であるマレーシア航空のチケットであるため、スターアライアンス系のラウンジには入れず(搭乗券がONE WORLDであるため)、かつ、エコノミークラスであるため、保有しているステータスでは入れるラウンジがありませんでした。そこで、プランBが発動となりました!
ということで、今回はコンコースDにあるMiracle Business Class Loungeを利用しました。
幸いにも、スワンナプーム国際空港には多くのプライオリティパスが使えるラウンジがあり、搭乗口に近いここを利用しました。
ここの構造は横長で、受け付けを越えると左右の面積割合は2:8くらいとなっており、右側が奥深くなっています。
こんな洒落た本棚があり、とても贅沢な空間となっていました。
飲食物は豊富で、コールドミール・ホットミール・パン・フルーツなど、ドリンクもアルコールやソフトドリンクがあり、充実したラインナップでした。
ドリンク・フードともセルフサービスです。
私はビールをいただきました。その後、時間を見計らって搭乗口へ移動しました。
搭乗記
搭乗口はD7で、ラウンジからは近くて便利でした。搭乗は10分もしないうちに開始しましたが、そもそも何らかの理由で遅延おり、搭乗が開始されると待ちわびた乗客たちがワラワラと搭乗していきました。そのため、出発は定刻を30分以上も過ぎてからとなりました。日中のフライトなので、まぁ想定内ですね。
フライトインフォメーション
機体:B737-800
レジ番号:9M-MSG
ランウェイ:スワンナプーム国際空港=19R、クアラルンプール国際空港=32L
離陸:14:51
着陸:18:03(現地時間)
シップは3*3配列のB737-800、単通路機でした。上の写真の通り、中央や窓側の人はまだ着席しておらず、この後も搭乗タイムが暫く続きました。
シートは、前方のバルクヘッド席である5Aがを確保しておきました。ビジネスクラスを通過して到着すると、5Bには先客が着席していました。欧米の方のようでしたが、年齢的におじさまであり御仁と呼ぶに相応しいご様子で、義足をつけていました。理由は分かりませんし聞いてもいませんが、私はミリタリー映画が好きなので、勝手に軍事作戦で負傷されたのかと考えてしまいました。5Cにも乗客がやってきましたが、大陸系の方のようでした。
ランウェイは19Rから。南へ向かうので、効率的ですね。
安定飛行に入ると、お食事が用意されました。ミーゴレン?ドライパンミー?麺好きなので美味しくいただきました。鶏肉も柔らかく、理想的な味付け。なんにせよ、フルサービスキャリアなので短距離国際線のお食事は、想像以上の満足度でした。
クアラルンプールに近づいてきたところで、シップの動きに特徴がでてきました。空港の混雑なのか、旋回と迂回により時間を稼いだように思えます。フライトレーダー24には、しっかりと軌跡が残っていました。
そんなフライトの中、隣の御仁はお手洗いに行きたくなり、CAさんを呼んでヘルプを頼んでいました。怪我によりお手洗いは使わないようにしているようで、自席での対応となり、CAさんはこんなケースも想定して他者からの視線を遮るようにカーテン的なものを使って対処していました。結果、御仁は無事に用事を済ませることができました。
クアラルンプール国際空港へ到着
シップは、メインターミナルのB8ゲートに到着しました。到着後、御仁は窓側の私をジェスチャーで「先に行ってくれ」と伝えてきました。ハットラックの荷物を出して、ビジネスクラスの乗客から降機するのですが、その待機時間に私は御仁と握手して感謝を伝え、先に降機しました。
久々のクアラルンプール入りです。意気揚々と進んでいくと、記憶にある風景とは少し違いました。何故かというと、到着したターミナルが違ったからです。そう、到着したのは慣れていたサテライトターミナルではなく、メインターミナルだったのです。「クアラルンプールは何度もきているから余裕だぜっ!」なんて思っていた私が間違っていました。まだまだ”修行”が足りませんね。
最後に
ほぼ丸3年ぶりのクアラルンプールにやってきました。新型コロナウイルスによる第1回目の緊急事態宣言の前だったので、よく覚えています。
タイ/バンコクからの入国でしたが、別切りチケットで国籍の違う者が片道チケットとなると怪しまれるので、しっかりと説明する準備(印字したeチケットや宿泊先など)が必要です。
旅先では場所もそうですが、意外な出会いもあるものです。コミュニケーションは大切な意思伝達方法なので、最低限は伝えられるようにしておきたいですね。
旅慣れていても、新たな気付きはあるものです。慢心せず、いつでも広い心と目で物事を捉えていきたいと思いました。
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