2020年から我慢の日々が続きましたが、ついに海外旅行を解禁するときがやってきました。旅行先に選んだのはベトナム・ハノイ。2022年9月に、シンガポール航空から割引運賃のお誘いがあり、当時の雰囲気から先読みして座席を確保しました。
この記事で分かること
・費用とPP単価
・シンガポール航空とは
・羽田空港第3ターミナル
・出国時の様子
・手荷物検査場
・検査機器の素晴らしさ
・ANAスイートラウンジの様子
・ビジネスクラスの様子
費用とPP単価
シンガポール航空のマイレージプログラムの一つである「クリスフライヤー」の会員向けに、2022年9月に配信された【旅を応援!割引運賃キャンペーン】で購入したチケットです。
「できるだけ長距離を」という思いから、シンガポールから日本側へ折り返してベトナムのハノイを目的地としました。
その行程のうち、1区間目の羽田~シンガポールのレポートです。
チケット情報
・料金(トータル):162,530円(HND-SIN-HAN-SIN-NRT)
・搭乗クラス:ビジネス
・チケットクラス:D
・プレミアムポイント:4,540
・PP単価(4レグ合計):12.21円
シンガポール航空とは
シンガポールを代表する大企業の一つであり、航空会社の格付けを行っている英国スカイトラックス社の評価も、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を受けています。そのランキングは常に上位であり、とても質の高いサービスを提供してくれるエアラインと言えるでしょう。ちなみに、ワールドエアラインアワードでは、2005年と2006年以外はトップ3にランクインしています(2020年の新型コロナウイルス感染症による中止を除く)。
シンガポールのチャンギ国際空港をハブ空港としていて、アジア・米国・ヨーロッパ・アフリカなど世界各国へのフライトを用意しています。シンガポールのフラッグキャリアでもあります。
また、国土の小ささからフライトは国際線となり、機材もA380やA350-900、B777-300ER、B787-10などの中型~大型機が多く、最新鋭機材を積極導入することでも有名です。
また、CAの衣装は「サロンケバヤ」と呼ばれていて、マレーシアやインドネシアを含む東南アジアの伝統的なバティック柄をモチーフにしています。
航空連合は、ANAと同じくSTAR ALLIANCEに2000年4月から加盟しています。
懐かしい羽田空港第3ターミナル
前回、国際線に乗ったのは緊急事態宣言の出る直前の4月上旬。約2年10か月ぶりの搭乗です。京急線の1駅先の国内線第2ターミナルの利用はあっても、1駅手前の第3ターミナル駅はコロナ禍においてはスルーの対象でした。
しかし、国がディフェンシブなスタイルを解いた2022年9月7日以降、海外渡航への気持ちは私の中で高まるばかりでした。『とりあえず、海外のどこかへ行きたい』という気持ちは常にありました。
その気持ちを形にしたのが、今回のハノイ旅行。第3ターミナルに乗客として訪問するのも久しぶりです。今回は、仕事後にそのまま羽田空港へ向かうこととし、在宅勤務であった妻と第3ターミナルでの合流としました。
諸兄の搭乗記などで、空港やラウンジの様子は何となくつかんではいたものの、やはり実際に訪れるのは格別ですね。コロナ禍で変わったのか分からないものがありつつも、やはり『お久しぶりです』という気持ちが最初に出てきました。
アクセス
日本を代表する空港の一つ、羽田空港。その国際線業務を担っているのがこの第3ターミナルです。2023年7月19日からは、第2ターミナルでも国際線の運用を再開しました。
住所:〒144-0041 東京都大田区羽田空港2丁目6−5
電話:03-6428-0888
鉄道、モノレール、車、バス、もちろんタクシーという具合にアクセス方法は複数選べます。出発地や時間などに応じて、最適な手段をお選びください。
ANAではなく、SQにした理由
コロナ禍明け?最初の国際線搭乗は、ANAではなくシンガポール航空としました。これはたまたまですが、昨年9月にシンガポール航空からプロモーションの案内が届き、ビジネスクラスのチケットをお安く購入できたからです。このとき、妻にも相談してベトナム旅行が決まりました。
同時に、ANAは燃料サーチャージも含め割高であったため、今回の利用は見送りました。
搭乗記
羽田空港に集合
出発日は平日で、妻も私も日中は仕事でした。よって、個別に移動して羽田空港に集合としました。しかし、仕事が押してしまい、羽田空港入りは誤差の範囲ながら予定よりも遅れて19時過ぎの合流となりました。
定刻22:55のフライトなので、チェックインは開始前でした。搭乗予定のSQ便はAカウンターでした。時間があるのでそこの様子を見に行くと、非常に多くの外国人客が並んでいました。諸外国は既に開放的な施策が進んでいるということを、肌で感じました。
出国
カウンターの人混みと手荷物検査場の混雑は、概ね比例します。こればっかりは通過儀礼なので、避けては通れません。
しかし、羽田空港の手荷物検査場は嫌いではありません。何故ならば、パソコンやモバイルバッテリーといった一度荷物から出さなければならないものも、出さなくても良いからです。これって実はかなり時短になると思っています。
手慣れたビジネスパーソンや旅慣れた人、荷物がシンプルな人などはすぐに通過していきますが、そうでない人たちはここで時間を要することが多いので、この検査機器は非常に素晴らしいと思うわけです。
ラウンジ
チケットを手にして出国ができれば、あとは搭乗までが自由時間です。シャワーと食事(という名の晩酌)を目的に、ラウンジを利用しました。
コロナ禍前のような混雑感はなく、落ち着いた空間となっていました。食事もシャワーも、セルフサービスでスマホでオーダーができるようになっていました。人が少ないことで、食事もシャワーも呼び出しは早かったです。しっかりと身支度を整えることができました。
いざ搭乗
いよいよ搭乗です。この日の搭乗口は105番であり、南端でした。22時を目処にラウンジを出て搭乗に控えました。
フライトインフォメーション
機体:A350-900
レジ番号:9V-SHW
ランウェイ:羽田空港=D滑走路 05、チャンギ国際空港=02L
離陸:23:12
着陸:5:15(現地時間)
シート
さて、今回の座席は15Aでした。私と妻は、隣同士よりも窓際を優先させます。なので、1列配置の場合には離れて座ります。今回も同様で、2席前に妻が座りました。
シートは、ANAとも違い曲線を多用した美しいオブジェクトのようでした。フルフラットとなるシートは、最長76インチ(約193cm)という大きなサイズです。モニターは18インチワイド、ハットラックも真上を専有できるなど、"ザ・ビジネスクラス”といった感じに仕上がっています。
通路から見たシートは、間口は狭く↑のようになっています。扉こそないものの、プライベートスペースとなりうるサイズ感のエリアとなっています。
その他、シートの周りには大きめのテーブルや収納ボックスなど、地味に役立つものが揃っています。
そんな贅沢なシートに着席すると、間も無くCAさんが挨拶に来てくれました。続けてウェルカムドリンクが配られていて、シャンパンをいただきました。
また、「食事の内容」とサーブするときに寝ていた場合の対処」についても確認がありました。前者は、事前にインターネットからオーダーしていたもので間違いなく、後者は起こしてほしいとお願いしました。
飛行開始
22:50頃にドアが閉まりました。3年弱ぶりの国際線のスタートです。懐かしいですね。
滑走路の混雑か、離陸までに時間は要しましたが、D滑走路から飛び立ちました。間も無く大きく右旋回して、南へ向かいました。
伊豆半島の上空を飛んだ後は、太平洋の海上を進みシンガポールへ最短で向かっているようでした。
離陸から15分ほど経過すると、ドリンクメニューが配られました。ラウンジでも飲み食いしてきましたが、やはり機内でも楽しみたいところ。軽めにしようと、メニューにあったTiger Beerにしました。ナッツもたっぷりつけてくれました。これを楽しんだあとは、シートをフルフラットにして休みました。
夕食というか、朝食
意識が戻ったのは、4:30を過ぎた頃でした。機上の楽しみである食事ははずしたくないですからね。
メニュー
ロースト ラムチョップ
ハーブとチーズでローストしたラムチョップ、バジルソース、グリル野菜、ポテトソテーを添えて。
朝からタフなメニューで攻めてみました。ラムチョップはこれまで、あまりご縁がなかったのですが、クセもなく身は柔らかでとても美味しかったです。おかわりが欲しいくらいでした。
その他にも、クロワッサンとフルーツをいただきました。パンにはソルトとバターがついていて、楽しみ方に幅をもたせたおもてなしをしてもらいました。
チャンギ国際空港に到着
食事を終えると、やがて着陸体勢に入り、現地時間で5:15頃にチャンギ国際空港へタッチダウン。しました。早朝なので滑走路の混雑はなく、スムースにF42番ゲートへ到着しました。
最後に
今回の旅行は、2年10ヶ月ぶりの国際線でした。しこも、それがシンガポール航空のビジネスクラスなので大満足!
機材の良さ、ホスピタリティの高さを堪能できました。毎回乗ることはできずとも、たまにこうやって贅沢してみるのも旅の楽しさです。
また搭乗できるように、努力していかなきゃならないな、と思いました。
この後は、ハノイに向けてのフライトですが、それはまたのお話ということで。