今年のANAプレミアムポイント2倍キャンペーンは、対象がなんと国際線!これは海外発券をメインとしている私にとっては、言わば”渡りに舟”です。SFCやダイヤモンドステータス狙いの修行僧にとっては、影響甚大でしょう。確認しながら注意点もお伝えしたく、記事にしました。
この記事で分かること
・このキャンペーンの概要
・各条件の注意点
このキャンペーンの概要
ANAおよびANAグループ運航の国際線に対象運賃でご搭乗いただくと、2024年度プレミアムステイタス獲得に向けたプレミアムポイントを通常の2倍積算いたします。
参加登録は不要です。搭乗ポイントも含めて2倍になります。
出典:ANA公式サイト
シレっと書かれていますが、搭乗ポイントも倍付けとなるそうです。下記の予約クラスであれば、1搭乗につき400ポイントが付与されます。
- エコノミークラス=Y・B・M
- プレミアムエコノミー:G・E・N
- ビジネスクラス:J・C・D・Z・P
- ファーストクラス:F・A
つまり、1搭乗につき400ポイント*2=800ポイントが付与されます。国内線に乗り継いでも、運賃ルールとして搭乗ポイントは貰えませんが(下図参照)、国際線に乗り継いだならば貰えます。
例1:シンガポール~羽田~沖縄をエコノミークラス(Mクラス)の場合:片道800ポイント ⇒シンガポール~羽田→400*2=800ポイント、羽田~沖縄→0ポイント |
例2:クアラルンプール~羽田~金浦(ソウル)をプレミアムエコノミークラス(Bクラス)の場合:片道1,600ポイント クアラルンプール~羽田→400*2=800ポイント、羽田~金浦(ソウル)→400*2=800ポイント |
国際線+国際線としたら、往復すると3,200ポイントとなり、沖縄往復の約1.6倍のプレミアムポイントが稼げるわけです。破壊力がありますよね!
何気に凄いことです。
対象搭乗期間
2023年7月1日(土)~2023年12月31日(日)
今年の後半全てが対象となっています。安いチケットでかつ、搭乗ポイントが無いようなクラスであっても、2倍というのは強いと思います。ドメ専(ドメスティック=国内線専門で搭乗する人)の方は気にしないかもしれませんが、海外を多少でも飛ぶ人にとってはまたとない期間となります。
対象路線
ANAおよびANAグループ運航の国際線全路線
但し、『提携航空会社が運航するコードシェア便は、ANA(NH)便名で予約・搭乗した場合であっても対象外です。』との記載があるため、スターアライアンス系の航空会社が飛ばす便は、NHのコードが付いていてもダメですよ、ということ。ちゃんと、ANAのチケットを購入しましょう。
対象運賃
マイル積算可能な国際線全運賃
団体チケットなど、一部(O・I・R・X)を除けば積算の対象となります。
考え方ひとつですが、ポイント最優先ならばPP単価にモノを言わせるような海外発券で積算していくのでしょう。クアラルンプール発券は堅そうですね。
もう一つは、余裕ができた分で楽しむ・・・つまり積算率の低い路線・ルートを試してみるというものです。積算率が高いルートは、たいていはチケット代も高く、いわゆる持ち出しも増えてしまいます。しかし、今回のキャンペーンでの2倍化により、その積算率が低さがカバーされます。
例えば、ホーチミン発券の東京ビジネスクラス往復(Pクラス=70%積算)ですと、往復で6,482PPを獲得、PP単価は27.4円⇒13.7円となります。往復ビジネスクラス、機材は788で王様シート、日曜の早朝に現地出発ですが、戻りは金曜日に午後休や時間給を使って週末はベトナムで過ごすことも可能です(到着時刻が課題ですけど)。もちろん、ホーチミンから更に移動して、別の土地での発券や現地でないと乗れない航空会社に乗ってみる、なんてこともできそうです。
対象者
「期間中」に、「対象路線」・「対象運賃」で搭乗した全てのANAマイレージクラブ会員です。
積算時期
通常積算されるプレミアムポイント数を月ごとに集計し、同様のプレミアムポイント数を通常積算分とは別にご搭乗月の翌月末日までに積算いたします。
(例)2023年7月1日(土)~31日(月)搭乗・積算分:2023年8月末日までにキャンペーン分のプレミアムポイントを積算出典:ANA公式サイト
- 2023年12月搭乗分におけるキャンペーン分のプレミアムポイントの積算時期は2024年1月末となりますが、2024年度のステイタス獲得に向けたプレミアムポイントとしてカウントいたします。
- 事後登録の場合、2024年1月12日(金)までの登録完了分が本キャンペーンの対象となります。
搭乗月の翌月以降に、追加で事後登録をしたキャンペーン分のプレミアムポイントは以下の時期に積算いたします。
- 2023年10月末までの事後登録分:2023年11月末日まで
- 2023年11月末までの事後登録分:2023年12月末日まで
- 2024年1月12日(金)までの事後登録分:2024年1月末日まで
- 対象期間中にご搭乗いただいた場合でも、2024年1月以降に積算されたプレミアムポイントでステイタスを獲得した場合は、プレミアムメンバー事前サービスは対象外です。
上記の通りとなっています。「搭乗した翌月に加算」というのが基本ですね。
キャンペーンによるポイントは、12月の搭乗は1月末に積算されます。ややこしいのは事後登録した分であり、1月12日(金)までに事後登録を完了させることがマストです。取りこぼさないようにするためには、事後登録を使わないで済むように事前の登録が望ましいと言えるでしょう。
ご利用実績照会の表示
ご利用日:キャンペーン分プレミアムポイントの積算日(例:2023年7月ご搭乗分は2023年8月末までの日付)
ご利用内容:以下の内容が表示されます。
出典:ANA公式サイト
- 通常積算分:国際線 プレミアムポイント2倍キャンペーン
- 追加の事後登録分:国際線 プレミアムポイント2倍キャンペーン追加分
ここはあまり気にしなくても良いかと思いますが、明細には時間差で積算・表示されるため、「こんな風なのね」くらいの認識をもっておけば良いでしょう。読めば理解できる表現ですので。
ご注意
出典:ANA公式サイト
- 2024年1月13日(土)以降にフライトマイルを事後登録された場合は、本キャンペーンの対象外となります。
- 欠航や機材変更等のため、ご予約の便・運賃が変更になった場合には、実際にご搭乗いただいた便・運賃が本キャンペーンの対象となります。また対象路線にご搭乗されなかった場合は、積算の対象外となります。あらかじめご了承ください。
- キャンペーンの期間や内容は予告なく変更になる場合があります。
これ、地味に大事なことが2つ書いてあると思っています。
①2つ目にある【欠航や機材変更等のため、ご予約の便・運賃が変更になった場合には、実際にご搭乗いただいた便・運賃が本キャンペーンの対象となります。】は、 機材によりプレミアムエコノミーの設定が無い等のダウングレードも考えられるので、まさに注意が必要ですね。
②3つ目の【キャンペーンの期間や内容は予告なく変更になる場合があります。】これ、怖いですね。世相を反映した”判断”がなされる可能性も残してあります。コロナ禍の初期に、救済措置のつもりが猛反発を食らって急遽終了という、そんな話もありましたよね。リスクヘッジとして、反映は早めにさせておくことをお勧めします。
最後に
今回のキャンペーンをまとめて、個人的な所感や注意点を入れてみました。
今期のプレミアポイントは、既にスターアライアンス系のEVA航空とシンガポールエエアラインでそこそこ稼いではいるものの、来期のアップグレードポイント(以降、UGP)を考えるとこのチャンスを活かしたくなりますね。狙いは100,000プレミアムポイント(UGP=40ポイント)でしたが、このキャンペーンがあと半年もあるとなると120,000プレミアムポイントでワンランク上(UGP=50ポイント)を狙いたくなります。
とはいえ、予算は有限なので今年後半の組み立てをどうするか、再考が必要となりました。
燃料サーチャージも、ジワジワと下がりつつあります。この追い風に乗って、来期の予算も考慮しながら再検討していこうと思いました。