楽しかったカオラック旅行も、残りはバンコクから羽田への移動のみ。深夜便でもあったため、往路同様に有料のバルクヘッド席にしました。プレミアムエコノミーがないタイ国際航空なので、ちょっと贅沢をするならばバルクヘッド席がお薦めです!
この記事で分かること
・費用とPP単価
・チケット情報
・タイ国際航空
・スワンナプーム国際空港
・C.I.Q.について
・ラウンジの様子
・搭乗~機内~到着時の様子
費用とPP単価
このチケットは、タイ国際航空で羽田からバンコク経由プーケット行きとして購入しました。タイスマイル航空とは違ってマイルは積算されますが、お安いチケットにつき積算率は50%と低く、PPもANAではないためにアジア路線の1.5倍のブースターも発動しないため、お恥ずかしい数字になっています。目的が修行ではないので、いただけるものは”ボーナス”として捉えています。
チケット情報
・料金:149,400円(HND-BKK-HKT-BKK-HND)
・搭乗クラス:エコノミー
・チケットクラス:T
・プレミアムポイント:1434
・PP単価:52.09円
フライト情報
定期運行しているTG便は、羽田・成田からは5便も出ています。この他、ANAも直行便を飛ばしていますし、日本はタイ王国にすれば太い客であることがうかがい知れます。機体もA340やA350といった大型機を導入しており、日本⇒タイのみならず、タイ⇒日本という需要も大きいようです。
フライトインフォメーション
・便名:TG682
・機材:A350-900
・機体番号:HS-THJ
・区間:バンコク/スワンナプーム ⇒ 羽田
・定刻:22:45~6:55
・滑走路:19R
タイ国際航空とは
タイ王国のフラッグキャリアです。国営ではないものの、株主の多くがタイの王室か政府であり、半官半民の事業会社となっています。
2020年、放漫経営体質に加えてコロナ禍が加わり経営破綻となりましたが、タイ政府の経営関与を減らすことで経営再建に向けて動き出すこととなり、2024年に経営再建が完了する見込みです。
就航地は南アメリカ大陸以外であり、ワールドワイドに展開しています。
その他、航空連合であるスターアライアンスのスターティングメンバーであり、かつ代表的メンバーでもあります。
※出典:Wikipediaより抜粋
スワンナプーム国際空港
概要
タイ王国のメインとなる国際空港です。2006年9月に運用を開始し、同時にドンムアン空港に代わる空港として、多くの航空会社がこちらを利用するようになりました。ちなみにドンムアン空港は、現在ではLCCが発着しています。
Wikipediaによると、3240haという成田空港の約3倍の面積を有し、2本の滑走路で年間6,500万人の旅客が利用している巨大空港です。
アクセス
住所:999, Nong Prue, Bang Phli District, Samut Prakan 10540 タイ
電話:+66-21321888
ウェブサイト(タイ語・英語):https://suvarnabhumi.airportthai.co.th/
空港へのアクセスとしては、鉄道・バス・タクシーまたはGrabといった交通手段があります。お勧めは渋滞知らずの鉄道ですが、乗り換えやホテルまで直行ができるタクシーやGrabも魅力的です。但し、タイの渋滞は過酷であるため、バスも含めて余裕をもった時間設定をしておくと良いでしょう。
搭乗記
C.I.Qについて
18:30に、国内線でA1ゲートに到着しました。国内線は、コンコースA~Bが割り当てられており、国際線はC~Gとなっています。今回は、そのまま国際線に乗り換えることとなっていたので、出発フロアへと移動しなければなりません。
道すがら、C.I.Q.の案内表示を持っているスタッフがいました。これに従って進めばよいわけですが、今回はC.I.Q.のステッカーを貰っていなかったので、進んだ先で簡易なチェック・・・というよりも確認を受けてから出発フロアへと進みました。
プーケットやチェンマイでは、スワンナプーム国際空港を経由して国外へ行く乗客に対し、タイを出国するための手続きを済ませると地上係員がC.I.Q.と書かれたステッカーを渡しています。このステッカーは、税関・出入国管理・検疫の各手続きが終わっていることを示しています。よって、その乗客がスワンナプーム国際空港に到着し移動していくと、係員がこのステッカーの有無を確認するために待機しているわけです。そして、適宜向かうべき場所(ステッカーのある人は国際線の乗り継ぎへ、無い人は入国審査)へ誘導してくれます。ちなみに、タイ語や英語が喋れなくても、チケットを見せればどこへ行けば良いか教えてくれます。
フロア移動からラウンジへ
出発フロアへと上がる前に、ラウンジの案内がありました。スワンナプーム国際空港には、各コンコースごとに数多くのラウンジがあり、航空会社が運営しているもの、プライオリティパスで利用できるものなどがあります。結果として、今回はシンガポール航空のシルバークリスラウンジを利用しました。
シルバークリスラウンジ
このラウンジは、コンコースDのD7ゲートのそばにあります。タイ国際航空の利用者の場合は、スターアライアンスゴールドの資格があれば利用できます。その他の入室基準は、こちらのシンガポール航空の案内ページ(英語表記)をご覧ください。ざっくりお伝えすると、以下の通りです。
・シンガポール航空利用者:ビジネスクラス以上または上級会員
・スターアライアンス系航空会社の利用者:ビジネスクラス以上またはスターアライアンスゴールドメンバー
このラウンジにシャワーはないのですが、ラウンジ内は広めです。また、何といっても空いていました。
Wi-Fiもシルバークリスラウンジのものがあります。SSIDとパスワードは座席付近にありますが、見当たらない場合はスタッフに尋ねれば教えてくれます。なお、シャワーを使いたい場合は、ターキッシュエアラインのラウンジがありますので、利用すると良いでしょう。同じスターアライアンスに加盟しており、シルバークリスラウンジの並びにあります。
座席の種類も豊富で、横並びや対面式のソファ席、背もたれの大きなソファ席、ファミリーユースに向いていそうな長いテーブルが特徴的な12人席、お酒重視でのおひとり様にピッタリのバーのカウンター席などがあります。
なかでも最も気に入ったのが、ビジネスクラスのシートを彷彿とさせるブース的な1人席です。扉はないものの、十分に1人でいることに集中ができます。電源及びUSB-Aポート*1もありますので、PCやスマホの充電が複数同時に行えます。
ラウンジ内で提供されるフードやドリンクも、このように個室のような雰囲気で楽しむことができます。
そのフードやドリンクは豊富に用意されていて、ラクサやパッタイなどのホットミール、ハムやサラミ、サラダ等のコールドミール、パンやケーキなどもあります。
サテかと思いきや、照り焼きの焼き鳥やベジタブルクリームパイなども用意されています。小ぶりなサンドイッチなどもありました。
お酒は、バーカウンターで用意してもらえます。バーテンダーサービスがあるので、お好みの品を伝えれば出してもらえます。セルフで好きなだけ注ぐというのも良いですが、バーテンダーに作ってもらうというのもまた違う良さがあるものです。
蛇足ですが、ここではSINGHAの生ビールを飲むことができます。生ビールサーバーがあり、これはセルフサービスとなっているので、お好きな方は心ゆくまで堪能できますよ。
なお、ここまでの旅行記は以下にまとめてありますので、ご一緒にどうぞ。
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搭乗記
C8ゲートから搭乗
搭乗時間に近づいたので、ラウンジをあとにしてC8ゲートへ向かいました。スワンナプーム国際空港はとても大きく、動く歩道もありますが移動距離は少なくないことが多いです。時間には余裕をもって行動することをお勧めします。
到着すると、搭乗開始時間が変更となっており、遅延していました。1時間未満でしたし、飛行機ではよくあることなので許容範囲です。
やがて、搭乗が開始されました。タイ国際航空では、搭乗は2グループ制です。最初に優先搭乗であり、ロイヤルシルククラス・スターアライアンスゴールドメンバーが該当します。続いて、エコノミークラスの乗客の順でした。見たところ、日本人が大半のようでした。
優先搭乗のおかげで、人のほぼいない状態で自席まで移動できました。荷物を悠々とハットラック(オーバーヘッドビン)へ入れることができました。
有料のバルクヘッド席
座席は31Jと31Kで、有料のバルクヘッド席です。さすがに足元は広く、足を投げ出すことも容易でした。今回は深夜便であり、年齢的なことも考えると有料でもアリなシートだと思っています。
改めて真横から見ると、その広さが分かるかと思います。とはいえ、リクライニングは他のエコノミー席と変わらないため、より快適性を求める場合にはグッズなどでの工夫や、高額ですがロイヤルシルクラスを利用するなどの検討が必要ですね。
座席は、エコノミークラスの先頭となるため、自分たちの前はロイヤルシルククラスとなっています。ちなみに、ANAであればバルクヘッド席は空いていればステータスにより無料での座席指定ができます。
出発~到着
やがてドアが閉まり、現地時間で23時を回ってからのタキシングとなりました。ゴールデンウィークを過ごしたタイとも、これでお別れです。この日は、19Rから飛び立ちました。
飛び立ってバンコク市内を見てみると、23時を過ぎていても結構な光量がありました。街灯ももちろんありますが、それだけではない量でした。
安定飛行にはいると、間もなく軽食が振舞われました。サンドイッチとミネラルウォーターでした。ラウンジでそれなりに飲み食いしていましたが、お腹には受け入れる余裕があったのでいただきました。食後は、足を伸ばして仮眠をとりました。
目が覚めた、というよりも起こされたのは朝食時でした。時計を見ると約3時。数時間の仮眠でした。足を伸ばせていた分、よく眠れたように感じました。裏を返せば、疲労感はあまり感じなかったということですね。
食事はチキンを選択。クロワッサンとフルーツ、ヨーグルトがついた内容で、眠たさのなか、モソモソといただきました。チキンライスは普通に美味しく、スッキリした状態であればより美味しく感じたでしょうね。
食後はそのまま起きていました。すると、右手にJALの機体が見えました。当機と同じく、A350-900っぽいですね。
その後、順調に飛行を続け、館山あたりから千葉県上空に入りました。ZOZOマリンスタジアムを眺めながら羽田空港へとアプローチ。B滑走路22番へとランディングし、日本時間の7時に最北端の142番スポットへ到着しました。出発時と同じスポットですね。
最北端ということで、歩く距離も最も長くなります。目覚めの運動と解釈して進みました。入国審査は、自動読み取り機によりすぐに終わり、税関手続きも事前に賛否両論のVisit Japan Webを準備しておいたのでスムースでした。
最後に
バンコク・スワンナプーム国際空港から羽田までのフライトについてレポートしました。
復路は、プーケットで出国手続きを済ませていたのでバンコクでは簡易に時間もかからずに済みました。そのおかげに加えて、旅程に余裕をもたせておいたことから、数多ある同空港のラウンジからシンガポール航空のシルバークリスラウンジを選び、スターアライアンスゴールドメンバーのステータスを使って有意義に使うことができました。
また、巨大な空港でもあることから、当たり前のことですが移動は早めに行うことで余裕をもった搭乗ができました。
機内では、有料のバルクヘッド席を使うことで、疲労感を軽減させることができました。広いことは正義ですね。
多少の費用はかかりますが、中長距離のフライトの際はバルクヘッド席はお勧めです。
もちろん、プレミアムエコノミーの設定があれば、お値段次第で利用するのもアリでしょう。航空会社の会員ではなかった場合には、ラウンジが利用できたり搭乗や降機が早まったりするメリットがありますので。
但し、タイ国際航空の日本路線ではプレミアムエコノミーの機材は使われていないため、その対策としてのバルクヘッド席は有益なのではないでしょうか。
少なくとも、当レポートで小さな学びとして知識を増やしていただき、検討・判断の材料としてもらえると有り難いですね。